スシコマなオキ

後輩の葬儀

あれは、私が修業中、24歳の時。
若い奴が板前の道にやってきた 。
高校を卒業したばかりの柔道部出身のがっちりした男だった。
純粋な瞳で「よろしくおねがいします。」とさわやかな挨拶。
一緒に料理の勉強をした時間はどれくらいだっただろうか・・・・。
毎日が、目まぐるしく流れていたから、はっきりと覚えてないが、
あの時の出会いは忘れてない。

あれから、20年以上過ぎ、
お互いに家業の寿司屋を継ぎ、
毎日 懸命に生きてい・・・・・。

朝 市場で顔をあわせては
「どうや、いそがしいか?」
「調子はどうですか?」
「がんばろうな。」
ていう、何気ない朝の、他愛もない 一コマ 。
何気ない中にも、自分にはない
雰囲気をもっていて、嫉妬してしまうくらい
真っ直ぐな男だっ・・・。

つらい修業時代を乗り越えた者同士の会話があった。

そして、それはもう、二度とない一コマになった。


彼は40歳になる1日前にかえらぬ人となった。
大切な、家族を残して・・・。
みんなの希望を置き去りにして・・・。

誕生日に、みんなで鮎を
食べるんやったんか?・・・・。


こんなに歯がゆいって なんやろう。
家族には本当 お悔やみの言葉さえ言えなかった。
ご冥福なんて祈ってないから・・・。

当の本人が一番無念だったやろう・・・。

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歯がゆい・・・ただ、ただ歯がゆい・・・。

お疲れさま も
ありがとう も

もうちょっと時間が・・・。

今日は、ただ歯がゆい。


はかない命を
語るわけじゃない!

香典返しを じっと見てたら・・
歯がゆくて 震えて、涙が出た。

バカタレ!
すまん、先輩だから許せ。
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by sushikoma | 2011-07-16 21:36 | 男としてのなおき
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