中坊
我々の中学生活・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
あれ?完全に忘れてる。
小将町中学校という名前。これは忘れていない。
あれ?・・・記憶が・・・
今、この襟のバッチを見てかすかに思い出す。
片道約2キロ。てくてくと毎日通った・・・・・はずだが、
雨の日も風の日も雪が舞う日も、自転車通学が認められてないので
歩いて通った通学路・・・・・・・ほとんど忘れてる。
・・・・あれ?・・・・何を思い出す?
なんとなくかすかな記憶・・・・
頭脳パンだ。
ん?なんか思い出してきたぞ!購買だ!
買い食いして見つかって、次の日職員室で半日、正座させられてたな。
バスケ部、試合の当日・・・
隠れて親が見に来ていたのを 見つけてしまい・・マジギレしていた自分。
今、親になって隠れて見に行こうと思っている。見つからないようにしなければ!
木造の瓦葺き2階建てのぼろ校舎。廊下のあちこちに穴が開いていた。
壁にもいくつもの穴が空いていた。野球部の〇〇先輩が後輩への
しごきで空けた穴だ!
と、ありもしない噂話、野球部なんて絶対入れない!と怯え、
天井に職人さんのたびの足跡をみつけて
幽霊談議に震えた。
実際、夜中にピアノを弾きに行ったおかしな奴がいた。
本当にぼろぼろの校舎だった。
廊下に鳩が 普通に住み飛んでいたが 違和感は無かった。
今は鉄筋の5階建ての立派な校舎になっているが、
愛着は全く無くなってしまっている。
ぼろでよかったのに。
室生犀星作詞 山田耕筰作曲 という(有名なんだろう)・・・
長く難しい校歌を歌ったぞ。うん、確かに歌った。
長いのに一台目しかないあの校歌を。
今、自分の遺伝子が中坊になって
部活だの、中間試験だの、
まるで照れくさいではないか。
もうすぐ身長も並ばれてしまう遺伝子の成長に
気持ちが全然、追いついていない。
ほんとうに
照れくさいぞ。