スシコマなオキ

それから (認知症4)

春うらら・・
そんな表現がぴったり。
まだ時々寒くなったりするけど、確実に汗ばむ季節に向かっている。
そう、一年前の6月に時間は向かっている。

今でも鮮烈に残っているあの日のこと。
ただ、あの頃と少し変わってきていることがある。
本人の症状は緩やかに進んでいるけど、
そうじゃなく変わってきているところがある。

それは、家族の心。

以前だったら 怒鳴りあっていた瞬間も
冷静に受け入れて会話をしようとしている。
まだ完全に受け入れてしまったわけじゃないけど
1年前とは大きな違いである。

言い方にもよるが 疲れ果てたあげくのなせる業なのか、と思う。
途中必ず通り過ぎなければならないことを 
ただ当たり前のように受け流すなんてあの頃はできなかった。
その、苦しみを経験したから できているのではないかと心底思う。

まだ、完全に受け入れてないと言ったのは、
調子のいい日に受ける 親父のマトモさからで
それはもしかして戻るんじゃないかと期待をしてしまうほどだから。
それは無いか(笑)

これまで時間で感じるのだが、なにより
お袋が一番傷つき、悲しみ、怒り、悔しく思ってきたのだと改めて思う。
それはそれは言葉では表現できないくらいのものであり
母の体が平常なふりを保てていることが不思議なくらいだ。

自分の配偶者がある日 
感情が無くなり楽しみも苦しみも共有すること無く、会話も無く
日々ご飯を食べ、寝ているだけになってしまったら・・・
そうなっても前向きに介護しながら生きていけるのだろうか・・・
愛の言葉はもちろんないだろうし、感謝もされない愛した人である。
静かにだまっているならまだ少しは我慢できるのだろうが、
時々憎まれ口や映画で聞いたような捨て台詞をお袋に浴びせているから厄介だ。
ぞっとするが 現実だ。

この間、どれだけぶりだろう お客さんとの仲良しゴルフコンペに
親父とお袋といつも二人が参加するのだが私も急遽オープン参加させてもらった。
お袋はこんなことを言っては誤解を招くが
私が参加することで親父と違う人とゴルフができることに喜んでいた。
これは不謹慎というのだろうか?いわない。

最近、暖かくていい感じ。
のどかにフラフラ散歩をしていても
どこか気持ちよさげな親父。
雨が降っても雪の降る寒い時も濡れながら
勇敢に歩いていた季節とは明らかに表情が優しい。

そうそう、この間、近所の食堂に朝早く入って(もちろんまだ営業前に)、
ざるそばを作らせてそれを食べ、あげくにはお金を払わず出てきてしまったことがあった。
どれだけ偉い人間なのだろう。
すぐに知ったから良かったものの 大汗をかいた。
とにかく春はありがたい。
そしてまた鬼門の6月には 遠出をするのだろうか?


時々、親戚やいろんな人たちが 「親父さん大事にしてあげて」といってくれる。
でもお袋の日々の苦しみを誰も知らないのか・・・かえって辛く聞こえてしまうのは確かだ。
どなたかお袋をねぎらってください。

本当は親父がお袋を大切にしてくれるといいのだが・・・それは無理か(笑)

これからも
病気と向き合ってがんばるぞ!
これをご覧になった方々へ・・・おもろない話題で、いつもすいません。
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by sushikoma | 2009-05-01 14:58 | 認知症
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